災害時に電力が長期停止した場合、最も切実になるのが情報通信や生活家電の使用です。しかし、『どのポータブル電源を選ぶべきか』その判断基準が明確でない企業やご家庭が多いのが現状です。
この記事では、災害時の“命と日常の維持”を目的とした、実際に被災経験に基づいて整理された7つの比較ポイントを紹介します。停電下での生活を見据えた実戦的な選定軸を、信頼できる数字と根拠に基づいて解説します。
■ 7つのチェックポイント
バッテリー容量(最低1,000 Wh、理想1,500〜2,000 Wh)
定格出力(最低1,500 W以上を推奨)
電池種類(安全性と長期保存性に優れる「リン酸鉄リチウム電池」)
充電方法(AC・ソーラー・車載対応の複数ルート必須)
安全性(PSEマーク・BMS搭載)
UPS/EPS機能(瞬断を防ぐバックアップ電源)
付加機能(LEDライト/アプリ管理/長期保証など)
これらの選び方を理解することで、『いざというときに使えない』という失敗を防ぎ、命と生活を守る備えの質を確実に高めることができます。
ぜひ本記事を活用し、貴社またはご家庭の災害対策として、最適なモデル選定と備蓄計画をご検討ください。
災害時に活躍するポータブル電源の選び方・重要となる7つの比較ポイント
災害時という特殊な状況下でポータブル電源を選ぶ際には、日常的なアウトドア活動で使う場合とは異なる視点が重要になります。停電が長期化する可能性を想定し、「生存と生活の維持」を目的とした、より信頼性と持続性の高いモデルを選ぶ必要があります。
ここでは、災害時に使うポータブル電源を選ぶ上で特に重要な7つの比較ポイントを挙げ、それぞれについて詳しく解説します。
バッテリー容量 (Wh):最低3日分のライフラインを確保
災害時、特に停電が長期にわたって続く場合、ポータブル電源は情報収集、通信、食料保存、医療機器の使用といった命に関わるライフラインを支える基盤となります。そのため、バッテリー容量は「最低でも3日間、家族が必要とする電力を賄えること」を一つの目安に選ぶことが重要です。
容量の目安
- 情報収集・通信: スマートフォン(1台15Wh程度)を家族4人分、1日2回充電する場合、15Wh × 4人 × 2回 × 3日間 = 360Whが必要になります。
- 食料保存: 小型冷蔵庫(消費電力50W程度)を動かし続けるには、50W × 24h × 3日間 = 3600Whが必要ですが、これは非現実的です。しかし、1日に数時間稼働させるだけでも食料の腐敗を遅らせることができます。
- その他: LEDランタンやラジオの使用も考慮に入れる必要があります。
これらを考慮すると、最低でも1,000Wh以上、できれば1,500Wh〜2,000Whクラスの大容量モデルが推奨されます。これにより、スマートフォンの充電といった基本的な用途に加え、電気ケトルでお湯を沸かしたり、一時的に小型調理家電を使ったりと、避難生活の質を維持するための電力を確保できます。
定格出力 (W):生活必需家電が使えるか
災害時には、普段使っている家電がそのまま使えるかどうかが、生活の質を大きく左右します。特に、温かい食事や飲み物は、心身の健康を保つ上で非常に重要です。そのため、自分が「最低限使いたい」と考える生活必需家電の消費電力を確認し、それを上回る定格出力を持つモデルを選ぶ必要があります。
確認すべき家電の例と消費電力目安
- 電気ケトル:1,200W前後
- 電子レンジ:1,000W〜1,400W
- 炊飯器:3合炊きで700W前後
- 小型の電気ヒーター:600W〜1,200W
これらの家電は起動時にさらに大きな電力(サージ電力)を必要とする場合もあります。いざという時に「使えなかった」という事態を避けるためにも、定格出力1,500W以上のモデルを選ぶと安心です。高出力モデルであれば、複数の機器を同時に使用できる可能性も高まり、家族がそれぞれ必要な機器を使うといった状況にも対応しやすくなります。
バッテリーの種類:安全性と長期保管に適した「リン酸鉄リチウムイオン電池」
災害への備えとしてポータブル電源を保管する場合、長期間使用しない状態が続きます。そのため、バッテリーの安全性と寿命、そして自己放電の少なさが極めて重要になります。この点で、現在主流となっているのは「リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)」です。
- リン酸鉄リチウムイオン電池 (LFP) の優位性:
- 高い安全性: 熱分解温度が高く、過充電や外部からの衝撃にも強いため、発火のリスクが非常に低いとされています。災害時の混乱した状況下でも、安心して室内に保管・使用できます。
- 長寿命: 充放電サイクルが3,000回以上と非常に長く、長期間にわたって性能を維持します。一度購入すれば、10年以上安心して備えておくことができます。
- 低い自己放電率: 満充電の状態で保管しても、電力の減りが緩やかです。いざという時に「充電が空になっていた」というリスクを低減できます。
価格は三元系リチウムイオン電池を搭載したモデルより高くなる傾向がありますが、災害への備えという投資として考えた場合、その安全性と信頼性の高さからリン酸鉄リチウムイオン電池搭載モデルが強く推奨されます。
充電方法:太陽光(ソーラー)充電への対応は必須
災害時には、電力網が完全に停止し、家庭用コンセントからの充電が不可能になる事態を想定しなければなりません。そのため、ポータブル電源本体を充電する方法の多様性、特にソーラーパネルによる充電機能は必須と言えます。
- AC充電: 電力供給が一時的に復旧した際や、避難所などで充電の機会を得られた場合に備え、できるだけ短時間で満充電にできる急速充電機能があると非常に有利です。ACアダプターが不要で、ケーブル一本で直接コンセントから充電できるタイプは、付属品が少なく管理しやすいです。
- ソーラー充電: 停電が長期化した場合の唯一の充電手段となり得ます。日中に太陽光で充電し、夜間にその電力を使うというサイクルを確立できれば、電力の自給自足が可能になります。ソーラー充電の効率を高める「MPPT方式」に対応しているかどうかも確認しましょう。
- シガーソケット充電: 車で避難する場合や、車を安全な電源として活用できる場合に役立ちます。
これらのうち、AC充電とソーラー充電の2つに対応していることは、災害用モデルを選ぶ上での最低条件と考えるべきです。
安全性:信頼の証「PSEマーク」と「BMS」
ポータブル電源は大きな電力を扱うため、その安全性は絶対に妥協できません。特に、室内での使用が基本となる災害時には、火災などの二次災害を防ぐため、信頼性の高い製品を選ぶことが不可欠です。
- PSEマーク(特定電気用品の菱形PSEマーク): 日本の電気用品安全法が定める厳しい基準をクリアした製品であることの証明です。特に、300Whを超えるポータブル電源のACアダプターや、内蔵インバーターにはこのマークの表示が義務付けられています。PSEマークのない製品は、絶対に購入してはいけません。
- BMS(バッテリーマネジメントシステム): バッテリーの過充電、過放電、過電流、温度異常などを常に監視し、制御する安全装置です。高性能なBMSは、バッテリーの劣化を防ぎ寿命を延ばすだけでなく、発火や爆発といった深刻な事故を防ぐための最後の砦となります。
- メーカーの信頼性: 十分な販売実績があり、日本語でのサポート体制が整っている信頼できるメーカーの製品を選びましょう。万が一の不具合やリコールが発生した際に、迅速かつ誠実な対応が期待できます。
EPS/UPS機能:途切れては困る電源のバックアップ
災害時には、予期せぬ停電が突然発生します。その一瞬の電力供給停止が、深刻な問題を引き起こす機器も存在します。
- 在宅医療機器: 人工呼吸器や酸素濃縮器など、生命維持に直結する医療機器を使用している場合、電源の瞬断は許されません。
- デスクトップPC・データサーバー: 仕事のデータや大切な家族の記録など、保存していないデータが消失するリスクがあります。
このような場合に役立つのが「EPS(Emergency Power Supply)機能」や、より高性能な「UPS(Uninterruptible Power Supply)機能」です。これらの機能が搭載されたモデルは、普段は壁のコンセントから電力を供給しつつ、停電を検知すると瞬時に(多くは0.02秒以内)ポータブル電源からのバッテリー給電に切り替わります。
これにより、電力の途切れを防ぎ、重要な機器を守ることができます。全てのモデルに搭載されているわけではないため、必要に応じてこの機能の有無を確認しましょう。
付加機能:いざという時に役立つ便利機能
基本的な性能に加え、災害時に役立つ付加機能もチェックしておきましょう。
- アプリ連携: スマートフォンからバッテリー残量や入出力状況を詳細に確認できる機能です。電力消費を管理し、計画的に電気を使う上で役立ちます。
- LEDライト: 大光量で広範囲を照らせるLEDライトが本体に内蔵されていると、停電時の照明として非常に役立ちます。単なる点灯だけでなく、救助を求める際に役立つ「SOS信号の点滅モード」があるとさらに安心です。
- 長期保証: 災害への備えとして長期間保管するため、メーカー保証が5年以上など、長期にわたる製品を選ぶとより安心感が高まります。これは、メーカーが自社製品の品質と耐久性に自信を持っている証でもあります。
- 持ち運びやすさ: 大容量モデルは20kgを超えるものも少なくありません。いざという時に一人でも動かせるよう、頑丈なハンドルやキャスターが付いているかどうかも、特に女性や高齢者にとっては重要なポイントになります。
災害時にポータブル電源があるメリット5つ
大規模な地震や台風などの自然災害が発生し、停電が長期化した場合、ポータブル電源は単なる「便利なアイテム」から「命と生活を守る必需品」へとその価値を変えます。
現代の防災対策においてポータブル電源がもたらす安心感と具体的なメリットは計り知れません。ここでは、災害時にポータブル電源があることで得られる5つの主要なメリットについて、それぞれ詳しく解説します。
情報収集・通信手段の確保で孤立を防ぐ
災害発生直後、最も重要かつ困難になるのが正確な情報の入手と、家族や知人の安否確認です。停電によってテレビが使えず、スマートフォンのバッテリーが切れてしまえば、外界から完全に遮断された「情報孤島」となり、深刻な不安と混乱に陥ります。
ポータブル電源があれば、スマートフォンやタブレット、ラジオなどを常に充電できる状態に保てます。これにより、災害情報や避難所の開設状況などをリアルタイムで把握できるだけでなく、SNSや通話アプリを通じて家族の無事を確認したり、救助を要請したりすることが可能になります。
この「社会との繋がり」が確保されているという事実は、パニックを防ぎ、冷静な判断を促す上で極めて大きな精神的な支えとなります。
最低限の「食」と「衛生」を支える
避難生活が長引くにつれて、温かい食事や衛生的な環境の維持が心身の健康を保つ上で重要になります。ポータブル電源があれば、電気ケトルでお湯を沸かすことができます。
これにより、乳児のいる家庭ではミルクを衛生的に作ることができ、また、カップ麺やフリーズドライ食品で温かい食事をとることが可能になります。さらに、小型の冷蔵庫を短時間でも稼働させられれば、生鮮食品や常備薬の腐敗を防ぐことにも繋がります。
電気が使えることで、食料の選択肢が広がり、単調になりがちな避難生活の質を大きく向上させることができます。厳しい状況下で「温かいものを口にできる」という行為は、体の回復を助けるだけでなく、精神的な安らぎをもたらす重要な要素です。
夜間の不安を和らげる「明かり」の確保
大規模な停電が発生すると、夜間は完全な暗闇に包まれます。この暗闇は、特に子供や高齢者にとって大きな恐怖やストレスの原因となるだけでなく、室内での転倒や怪我のリスクを増大させます。
多くのポータブル電源には、高輝度のLEDライトが内蔵されており、一部屋を十分に照らすことが可能です。ロウソクやガスランタンと異なり、火を使わないため一酸化炭素中毒や火事の心配がなく、小さな子供がいる家庭でも安全に使用できます。
確実な「明かり」があることで、夜間の活動(食事、トイレ、看病など)が安全に行えるようになり、家族の不安を大幅に軽減します。また、SOS信号を発する点滅機能が付いたモデルであれば、万が一の際に救助を求めるサインとしても活用できます。
医療機器への電力供給という「命綱」
在宅で人工呼吸器や酸素濃縮器、たん吸引器といった生命維持に直結する医療機器を使用している方にとって、停電は文字通り死活問題です。
ポータブル電源は、これらの医療機器を稼働させ続けるための「命綱」となり得ます。特に、停電を検知すると瞬時にバッテリーからの給電に切り替わるUPS(無停電電源装置)機能やEPS機能を搭載したモデルであれば、電力供給が途切れることなく機器を使い続けることができます。
これにより、患者本人だけでなく、介護する家族も「停電が起きても大丈夫」という大きな安心感を得ることができます。災害という非常事態においても、普段通りの医療ケアを継続できる環境を確保することは、命を守る上で最優先されるべき対策の一つです。
寒さや暑さから身を守る
災害は季節を選びません。真夏に停電が起これば熱中症のリスクが高まり、真冬であれば低体温症の危険に晒されます。特に、体力のない乳幼児や高齢者にとって、過酷な温度変化は命に関わります。
ポータブル電源があれば、夏場は扇風機や小型の冷風機を使って暑さをしのぎ、熱中症を防ぐことができます。冬場は、消費電力の少ない電気毛布や小型の電気ヒーターを使用することで、凍えるような寒さから身を守り、暖をとることが可能です。
避難所での生活を余儀なくされた場合でも、個別に温度調節ができる手段があることは、プライバシーの確保と並んで、尊厳ある避難生活を送る上で非常に重要な要素となります。
適切な体温を維持できる環境は、体力の消耗を防ぎ、感染症などへの抵抗力を保つためにも不可欠です。
ご指定のウェブサイト「sonaeru.life」の記事では、ポータブル電源を選ぶ際に重要なポイントとして、「バッテリー容量(Wh)」「定格出力(W)」「バッテリーの種類(特に安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池)」「安全性機能(BMSなど)」「便利な機能(急速充電、パススルー、アプリ連携など)」が挙げられています。
これらの選び方を参考にして、防災からアウトドア、日常使いまで幅広く活躍するおすすめのポータブル電源を10機種ご紹介します。
おすすめのポータブル電源10選
項目 | Anker Solix C1000 Portable Power Station | EcoFlow DELTA 2 | Jackery ポータブル電源 1000 Plus | BLUETTI AC200MAX | Anker 757 Portable Power Station (PowerHouse 1229Wh) | EcoFlow RIVER 2 Pro | Jackery ポータブル電源 600 Plus | BLUETTI EB3A | Anker PowerHouse 90 | EcoFlow DELTA 2 Max |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
容量 (Wh) | 1056Wh | 1024Wh | 1264Wh | 2048Wh | 1229Wh | 768Wh | 632Wh | 268Wh | 87.6Wh | 2048Wh |
実容量 (Wh) | 954Wh | 876Wh | 1115Wh | 記載なし | 990Wh | 記載なし | 545Wh | 253Wh | 記載なし | 記載なし |
定格出力 (W) | 1500W | 1500W | 2000W | 2200W | 1500W | 800W | 800W | 600W | 100W | 2000W |
瞬間最大出力 (W) | 2000W (SurgePad™) | 3000W (サージ) | 記載なし | 4800W | 記載なし | 1600W (ピーク) | 1600W | 記載なし | 125W | 2400W (X-Boost) |
充電時間 (AC充電) | 約58分 (超急速充電モード設定時) | 56分 | 約1.7時間 | 不明 | 約1.5時間 | 約70分 | 約1時間 (緊急充電モード) | 約1時間 | 約3時間 | 約101分間 |
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウム電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 | リン酸鉄リチウムイオン |
バッテリーサイクル数 | 3,000回以上 | 約3,000回以上 | 約4,000回 | 3,500回 | 約3,000回 | 約3,000回 | 約4,000回 | 約2,500回 | 記載なし | 3,000回 |
重量 (kg) | 12.9kg | 12kg | 14.5kg | 28.1kg | 19.2kg | 8.25kg | 7.3kg | 4.6kg | 約0.845kg | 23.0kg |
AC出力ポート数 | 6つ | 6つ | 3つ以上 | 5口 | 6つ以上 | 4つ | 2つ | 2つ | 1つ | 6口 |
USB Type-Aポート数 | 2つ | 4つ | 2つ | 4口 | 4つ以上 | 3つ | 1つ | 2つ | 2つ | 4口 |
USB Type-Cポート数 | 2つ | 2つ | 2つ | 1口 (100W) | 2つ以上 | 1つ | 2つ | 1つ | 1つ (最大45W出力) | 2口 (100W) |
ワイヤレス充電機能 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 記載なし | 非対応 | 非対応 [116 (RIVER Pro)] | 非搭載 | あり | 非対応 | 非対応 |
パススルー機能 | あり | あり | あり | 記載なし | あり | あり | あり | あり | 可能 | あり |
LEDライト機能/ランタン機能 | ランタン機能搭載 | 非搭載 | ランタン機能あり | 記載なし | ランタン機能あり | 非搭載 | ランタン機能あり | ランタン機能あり | フラッシュライト機能あり | 非搭載 |
容量拡張機能 | 対応 (2倍に拡張可能) | 可能 | 可能 (最大5kWhまで拡張) | 対応 (最大8192Whまで) | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 可能 (最大6kWhまで拡張) |
防塵・防水機能 | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 [116 (RIVER Pro)] | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
静音設計 | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 「ファンの音がうるさい」言及あり | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 記載なし | 「ファンの音がうるさい」言及あり |
連携アプリ/遠隔操作 | アプリ対応 (超急速充電モード設定用) | 記載なし | あり (スマホアプリで充電残量確認、リモート操作) | あり (BLUETTI Smartphone App) | あり (連携アプリで遠隔操作) | あり (EcoFlowアプリと連携) | 記載なし | あり | 記載なし | あり (EcoFlowアプリと連携) |
価格帯 (円) | 75,800円 | 54,400円 | 115,979円 | 199,880円 (類似商品) | 89,900円 | 48,400円 | 62,789円 | 22,790円 | 19,990円 | 254,100円 |
Anker Solix C1000 Portable Power Station
Anker独自の技術「InfiniPower設計」により、約10年の長寿命を実現したモデルです。 バッテリーには安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、3000回使用後も初期容量の80%以上を維持します。 容量は1056Wh、定格出力は1500Wとパワフルで、電子レンジやドライヤーなどの家電にも対応可能です。
さらに、Anker独自のHyperFlash技術により、わずか58分で満充電できる驚異的な充電スピードを誇ります。 専用アプリを使えば、遠隔での操作やバッテリー状態の確認も簡単。コンパクトな設計で持ち運びやすい点も魅力です。

EcoFlow DELTA 2
日常使いから緊急時まで、幅広いニーズに応えるバランスの取れた一台です。 容量は1024Wh、定格出力は1500Wで、ほとんどの家電製品を動かすことができます。 バッテリーには長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、約3,000回の充放電サイクル後も容量の80%以上を維持します。
特許技術のX-Streamにより、わずか50分で80%、80分でフル充電が可能という急速充電も大きな特長です。 別売りのエクストラバッテリーを接続すれば、容量を拡張することもできます。

Jackery ポータブル電源 1000 Plus
1264Whの大容量と2000Wの高出力を誇り、ほぼ全ての家電に対応可能なパワフルモデルです。 バッテリーには長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、約4000回の充放電サイクルを実現しています。
最大の特長は、別売りのバッテリーパックを追加することで、容量を最大5kWhまで拡張できる点です。 ChargeShield技術により、ACコンセントから約1.7時間でフル充電が可能。 専用アプリによる遠隔操作や、最大5年間の長期保証も安心材料です。

BLUETTI AC200MAX
2048Whという超大容量と2200Wの高出力を兼ね備え、停電時やアウトドアで絶大な安心感を提供します。 安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、3500回以上の充放電サイクル後も80%以上の容量を維持します。
別売りの拡張バッテリーを接続すれば、最大で8192Whまで容量を増やせる拡張性が魅力です。ACポート5口、USBポート5口、ワイヤレス充電2つを含む合計16の出力ポートを備え、多数の機器へ同時に給電できます。
アプリ連携やデュアル急速充電にも対応しています。

Anker 757 Portable Power Station (PowerHouse 1229Wh)
1229Whの大容量と1500Wの高出力を備え、電子レンジやドライヤーなど、ほぼ全ての家電を同時に複数利用できるパワフルなモデルです。 バッテリーには一般的な製品の約6倍長持ちするリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、3000回の充放電サイクル後も初期容量の80%以上を維持します。
Anker独自の技術により、大容量ながら約1時間で80%まで充電できる急速充電に対応。 合計13のポートを備え、多くの機器を同時に充電・給電できます。 最大5年の長期保証も付帯しており、安心して長く使えます。

EcoFlow RIVER 2 Pro
768Whの容量と800Wの定格出力を持ち、キャンプや防災、日常使いに「ちょうどいい」性能を備えた一台です。 独自のX-Boost機能を使えば、最大1000Wの家電にも対応可能。 バッテリーには長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、約10年間使用できる耐久性を誇ります。
ACコンセントからの充電なら、わずか70分で満充電できる業界トップクラスの急速充電が魅力です。 停電時には0.03秒未満でバッテリー供給に切り替わるEPS(非常用電源)機能も搭載しています。
Jackery ポータブル電源 600 Plus
632Whの容量と800Wの定格出力を備え、軽量コンパクトで持ち運びやすいモデルです。 バッテリーには4000回の充放電サイクルを誇るリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、毎日使っても10年以上使える長寿命を実現しています。
停電時に20ミリ秒未満で自動的に電源を切り替えるUPS(無停電電源装置)機能を搭載し、冷蔵庫などを繋いでおけば災害時も安心です。 パススルー充電に対応しているため、本体を充電しながらでも接続機器への給電が可能です。 5年間の長期保証も付いています。
BLUETTI EB3A
268Whと小型ながら、定格出力600W(電力リフト機能で最大1200W)という高出力を実現したコンパクトモデルです。 バッテリーには安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、2500回以上の充放電サイクルに対応します。
AC急速充電モードを使えば、約40分で80%まで充電可能。 9つの出力ポートを備え、天面にはワイヤレス充電機能も搭載しています。 アプリと連携して遠隔操作やECOモード設定などが可能で、小型ながら機能が充実しているのが特長です。
Anker PowerHouse 90
バッグにも収まる約3kgの小型軽量設計ながら、スマートフォンなどを複数回充電できる容量を備えたモデルです。
USB-Cポートを4つ、USB-Aポートを2つ、シガーソケットを1つ搭載し、特にデバイスの充電に最適化されています。USB-Cポートからは最大140Wの高出力が可能で、ノートPCへの急速充電にも対応します。
大型ライトも搭載しており、アウトドアや緊急時に役立ちます。日常の手軽な持ち出しから、いざという時の備えまで、幅広く活用できる一台です。
EcoFlow DELTA 2 Max
2048Whの大容量と2000W(X-Boost使用時2400W)の高出力を誇り、家庭の電力のほぼ全てをバックアップできるフラッグシップモデルです。長寿命なリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載し、約10年の長期間にわたって安心して使用できます。
EcoFlowの特許技術X-Streamにより、AC充電とソーラー充電を組み合わせることで、世界最速クラスの充電速度を実現します。別売りのエクストラバッテリーを2台接続すれば、容量は最大6144Whまで拡張可能。
アプリでの遠隔操作やスマートな電力管理も行え、本格的なオフグリッド生活や万全の防災対策を求める方に最適です。
ポータブル電源を使用する際の注意点10選
ポータブル電源は、アウトドアから災害時の備えまで幅広く活用できる便利なアイテムですが、その中核には大容量のバッテリーが搭載されています。安全に、そして製品本来の性能を長く維持するためには、その特性を理解し、正しい方法で使用することが不可欠です。
ここでは、ポータブル電源を使用する上で特に重要となる3つの注意点について、それぞれ詳しく解説します。
設置・保管場所の環境(温度・湿度)を徹底管理する
ポータブル電源に内蔵されているリチウムイオン電池は、非常にデリケートで、特に温度と湿度の影響を大きく受けます3。性能の維持と安全確保のため、設置・保管場所の環境管理は最も重要な注意点の一つです。
高温環境を避ける
バッテリーは熱に弱く、高温環境は劣化を早める最大の原因です。一般的に40℃~45℃でバッテリーの劣化が始まるとされており、性能低下や寿命の短縮に直結します。
特に、夏場の車内(50℃を超えることもあります)、直射日光が当たる場所、暖房器具の近くなどは絶対に避けてください。使用中に本体が手で触れないほど熱くなった場合は、一度使用を中止し、本体が冷めるのを待ちましょう。
低温・多湿環境にも注意
極端に寒い場所では、バッテリーの化学反応が鈍くなり、一時的に使用時間が短くなるなどの性能低下が見られます。また、高温多湿の環境もバッテリーの劣化を促進します。
さらに、雨天時の屋外や浴室など、水濡れや結露の可能性がある場所での使用は、漏電や感電の危険性が非常に高いため厳禁です。
推奨される環境
製品の性能を最大限に引き出し、安全に使用するためには、風通しが良く、直射日光の当たらない場所で保管・使用することが推奨されています。具体的な推奨環境として、温度は20℃~30℃、湿度は80%以下が目安とされています。
バッテリーの劣化を防ぐ正しい充電・保管方法を実践する
ポータブル電源の寿命は、日々の充電や保管の方法に大きく左右されます。バッテリーの特性を理解し、負荷をかけない使い方を心がけることが、製品を長持ちさせる秘訣です。
保管時の充電残量を最適化する
災害への備えなどで長期間使用しない場合、充電残量が0%や100%の状態で放置することは避けてください。残量0%での放置は「過放電」という状態を引き起こし、バッテリーが深刻なダメージを受けて再充電できなくなる可能性があります7。逆に満充電での長期保管もバッテリーに負荷をかけ、劣化を早めます。最も推奨される保管時の充電残量は60%~80%です。
定期的なメンテナンスを怠らない
長期間使わずに保管していると、バッテリーは自然に放電していきます。いざという時に使えない事態を防ぐため、少なくとも1ヶ月に一度は充電状態を確認し、推奨される60%~80%の範囲を保つようにしましょう。
「パススルー充電」は極力避ける
ポータブル電源本体をコンセントなどで充電しながら、同時に他の機器へ給電する「パススルー充電」は、バッテリーの入力と出力を同時に行うため、常に大きな負荷がかかります。これにより発熱しやすくなり、バッテリーの劣化を著しく早める原因となるため、緊急時を除き、この使い方は避けるのが賢明です。
純正・推奨品の充電器を使用する
充電器やケーブルは、必ず製品に付属しているものか、メーカーが推奨する正規品を使用してください。仕様の合わない充電器を使用すると、充電効率が悪いだけでなく、故障や発火事故の原因となる恐れがあります。
重大事故を防ぐための安全な使い方を遵守する
ポータブル電源は正しく使えば非常に安全で便利な製品ですが、使い方を誤ると発火や感電といった重大な事故につながる危険性もはらんでいます。基本的な安全ルールを必ず守りましょう。
発火・感電のリスクを常に意識する
安全性が高いとされるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルでも、発火のリスクがゼロになるわけではありません。取扱説明書を熟読し、正しい使用方法と定期的なメンテナンスを行うことが、何よりの安全対策となります。また、感電事故を防ぐため、濡れた手でプラグを抜き差しする行為は絶対にやめてください。ケーブルの被覆が破れていないか、端子が汚れていないかなども定期的に確認しましょう。
過負荷・短絡(ショート)を避ける
すべてのポータブル電源には、安定して出力できる電力の上限(定格出力)があります。この出力を超える消費電力の家電を接続すると「過負荷」となり、保護機能が作動して停止したり、最悪の場合は故障の原因となります。使用したい家電の消費電力をあらかじめ確認し、計画的に使用することが大切です。
物理的に安全な場所で使う
本体を落下・転倒の危険がある不安定な場所に置かないでください。衝撃による内部バッテリーの損傷は、事故につながる可能性があります。また、木屑や金属粉などの粉塵が多い場所や、可燃性の化学物質がある場所での使用は、引火による火災のリスクがあるため避けましょう。